北方領土・貝殻島の周辺海域で日本漁船が行う今年のコンブ漁について、北海道水産会(札幌市)は30日夜、操業条件をめぐるロシア側との民間交渉が妥結したと発表した。
コンブの採取量は昨年より300トン少ない2700トン。チガイソやスジメを含む褐藻類の採取量としては、昨年を336トン下回る3024トンと決まった。
交渉は4月28日から、東京とモスクワをつないでウェブ会議方式で行われていた。ロシア側に支払う採取権料は、昨年より803万7千円少ない7233万3千円となった。
操業期間は6月1日から9月30日まで。操業隻数は昨年より12隻少ない183隻となった。
交渉の妥結を受けて、根室市の石垣雅敏市長は「貝殻島のコンブ漁は当市の経済において重要な位置づけを占めている。無事妥結に至り、安堵(あんど)している」とコメントした。